大学院への進学を希望する方へ

 

 日本語教育学は、幅広いテーマを扱う学際的な分野です。入学前に、問題意識を整理し、テーマやアプローチについて計画をたてておくことをおすすめします。
 

  当研究室では、主として成人に対する日本語教育に関し、あらゆる分野の知見を応用したテーマに取り組んでいます。具体的には、文法、語彙、言語行動、待遇表現、対照研究、翻訳、学習ストラテジー、バイリンガル教育、日本語教育の近現代史などの領域です。言い換えれば、言語構造そのものを扱う研究、接触場面におけるコミュニケーションや学習者や教師を対象とした研究、また、外国語教育、第二言語教育、継承語教育としての各地の日本語教育を、通時的、社会的文脈の中で記述し考察する研究です。
 授業では、学習プロセスで発生する課題とともに、日本語をはじめ言語教育を取り巻く国内外の様々な課題についても取り上げます。
 

 いずれのテーマにおいても、研究の枠組みとなる理論、および、資料(データ)が基本となります。資料は、研究の成果を左右する重要なものです。先入観を持たずに、冷静に分析する姿勢が求められます。さらに、分析結果をもとに考察へと導くには、テーマに関する多方面の蓄積が重要となります。一連の成果は、随時、ゼミや学内外での発表を通じて精度を高めていきます。また、当ゼミでは、他領域のゼミとの交流も行っています。


   何よりも、オリジナルな発想や柔軟な思考、未開拓領域に挑戦する姿勢を歓迎します。


 横浜国立大学には1000人に及ぶ留学生が学んでいます。国際教育センターでは、「日本語サポーターバンク」の制度を設け、日本語のクラスにサポーターとして参加する学生を募集しています。日本語教師としての専門性や実践力を身につける上で、貴重な機会です。また、キャンパスには、毎週のように海外からの訪問団との交流が展開され、種々の国際事業などの情報も配信されています。
 
 指導においては、独自の視点を育みながら、各自が自立して研究を行えるよう、よりよい環境を提供したいと考えています。

 

 

 

 入試説明会や受験の手続に関しては、「教育学研究科教育支援専攻」のページから、「入試情報」をご覧ください。