寄稿文
2017年3月修了 三浦大明
はじめまして。三浦大明(ともあき)です。
私は2015年から二年間、横浜国大の教育学研究科日本語教育領域に修士として在籍していました。在学中は小川ゼミに所属し、修論のテーマである「台湾の日本語教育史」を研究しながら、日本語教育学や日本語学、日本語教育史などの分野を講義にて学んでいました。
ゼミでは、毎週または隔週時間を取って頂き、ゼミ生それぞれのテーマに沿って先生・学生が互いに意見を交換できる場となっていました。次回の発表までに準備しなければならないことが多く、私の場合は台湾へ行きインタビュー資料を集めるなどもしていたため、大変苦労したことを覚えています。しかし、ゼミでのご指導・意見交換が研究のヒントとなり、修正点や次への課題が見つかり、また新しい段階に向かいながら少しずつ歩みを進めることができました。
私の専門は日本語教育史でしたが、同級生や後輩たちは〝待遇表現″や〝数詞″などに焦点をあてていたので、自分が普段はあまり触れない研究分野のことも知ることができました。大学院での研究と聞くと、研究室にこもってコツコツと地味に進めていくイメージもあるかもしれませんが、入学と同時にいきなり突き詰めていくのではなく、様々な講義や日本語授業への参加などで視野を広げ、その中から取捨選択をし磨いていくといった感じです。
私は在学中、日本語教育センター内の留学生対象の日本語授業にサポーターとして参加させていただき、そこで見た教授法や取り組みは現在仕事でも役に立っているなと感じます。その他にも、国語の教員免許取得のため国語科の講義に参加したり、民間の日本語学校で非常勤として働いたりもしていました。せっかくの修士二年間ですので、大いに学び、様々な分野の学問に触れていくのもいいと私は思います。
現在、私はシンガポールで常勤講師として働いています。この国には多種多様な人種・文化・言語が混在しています。自分自身が教師であるとともに、日々学ぶ学生でもあります。「院生の時にもっとあれを読んでいれば…」と思うときもありますが、今からでも遅くはないと言い聞かせながら、学び教えています。
これから自分がどのような道をたどり、キャリアを積んでいくかはまだ模索中ですが、院生時代に培った経験をもとに、これからも日本語教育に携わっていきたいと思います。
自己紹介
・北海道札幌市出身
・明治大学文学部卒業、横浜国立大学大学院教育学研究科修了
・2018年8月現在、シンガポール日本文化協会 日本語学院(JCS)常勤日本語講師
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