自己紹介

修士 2年

趙 心怡

 

出身:中国 陝西省

 

関心:私は日中接触場面で使用される依頼表現に興味があります。グローバル化が進む現在、在日の中国人留学生の増加とSNSの普及とともに、中国人日本語学習者と日本語母語話者がSNSで依頼をする場面が増加しています。しかし、日中両国の配慮意識には異なるところがあり、文化が異なる中国人日本語学習者にとって、依頼する際に日本語母語話者の相手への気遣いを適切に表現することには注意を扱うべきだと考え,日中接触場面におけるポライトネスの観点から、SNSで依頼する際に着目し、日中間で話者が依頼する際に注意すべきことを身に着け、できるだけ失礼な表現を避けるよう努力していきたいと思います。

 

曾 湉恬

 

出身:中国 福建省

 

関心:私は日本語教育史に興味があります。現在、重要な沿岸港であると同時に、台湾と独特な関係を持つ中国福建省の廈門に着目し、厦門の日本語教育の問題点を探し、中国の日本語教育の前駆者で経済特区でもあるのに、よく発展できない原因を少しでも解明したいと思っています。修士論文では、特に学校教育に焦点を当て、日清戦争以降の廈門における日本語教育の変遷などについて明らかにすることで、今後の日本語教育の発展の一助となる一方、今後の研究に新たな視点を提供し、当該分野や関連分野の研究の蓄積につながりたいと考えています。

 

修士 1年

陳焔

 

出身:中国 広東省

 

関心:私は、日中接触場面での慰め表現に興味があります。「慰め」は日常のコミュニケーションの中でよく使用され、円滑な人間関係を構築、維持するには欠かせないものだと思われます。しかし、多くの中国人日本語学習者は、どのような慰め表現が適切かを知らなく、無意識に日本語母語話者に不快感を与える表現を使用してしまい、接触場面で誤解が生じる可能性があります。そのため、中国人日本語学習者の慰め表現に着目し、使用実態及び不適切な表現を検討していきたいと思います。

 

宋 愷悦

 

出身:中国 山西省

 

関心:オノマトペは日本語に特有の表現であり、母語話者が日常に思わずに使う一方、日本語学習者にとって習得が難しいと言われています。現在、留学生だけでなく、日本で就職する外国人も増えており、オノマトペの習得はより円滑なコミュニケーションに役立って、介護業界に働く外国人労働者の就職にも影響を与えます。そのため、外国人学習者のオノマトペ習得について研究していきたい。オノマトペの教授方法・提示方法・教材づくり・視覚化など、様々な内容に関心を持っています。

 

劉 益帆

出身:中国 山西省

 

関心:在留外国人数の増加に伴い、日本語母語話者と日本語学習者が個人レベルでコミュニケーションをとることが増えていす。しかし、異文化によって、外国人日本語学習者による言語表現の適切さに対する理解が日本語母語話者とは異なっています。その結果として、相手のプライバシーに質問をしたり、言及したりすると、聞き手に対して不快感を与えたり、誤解を生じさせたりする可能性があります。だから、日中接触場面におけて適切な話題を明らかにして、研究の成果を日本語教育現場への応用して、より良い日本語教育現場への提案を行いたいです。

 

西尾 亜佑美

 

出身:島根県

 

関心:私は、誤用の起きやすい慣用表現に興味があります。慣用表現には、その国独特の感性や文化が表れており、それらを理解することは目標言語習得の助けになると考えています。日本語学習者が間違えやすい慣用表現を調査し、それらが教材の中でどのように扱われているのか、また、それを踏まえて導入をどのようにすべきかについて検討したいです。

 

研究生

タナカ ラウ アンドレア ナミエ

 

出身:ペルー

 

関心:企業が求める高度外国人財に求められる高いビジネス日本語能力を身につけるのは外国人学習者にとって容易なことではありません。また、日本語能力が高いからと言ってビジネス日本語能力も高いとは限らないので、実際のビジネス場面に不安を抱える学習者もいます。私は在日ペルー人学習者の現在のビジネス日本語能力の自己評価分析に興味があり、研究を通して彼らがビジネス日本語場面で抱える不安を把握して、人財育成に役立つ目標を教育支援の視点から見つけていきたいです。

 

ゼミ生の活動

 

 

[学内]

 

2023年1月 川橋葉子「日本語学習者における「ほめ」の捉え方―「努力」と「才能」の意識差について―」 横浜国立大学教育

        学研究科, 45-50「Link」

2021年12月 ゼミ生3名他が全学科目「国際理解日本語をめぐる国際交流史」でゲストスピーカーをつとめました。

2021年1月 ゼミ生4名が全学科目「国際理解日本語をめぐる国際交流史」でゲストスピーカーをつとめました。

 

[学外]

 

2024年3月 趙 心怡が日本語教育方法研究会(JLEM), 第62回研究会で発表しました。

        趙 心怡「SNSで用いられる配慮表現に関する日中比較 -依頼場面を中心にー「Link」

2023年12月 曽 湉恬が日本語教育史研究会, 2023年度研究発表会研究発表で発表しました。

                         曽 湉恬「中国福建省廈門の日本語教育史研究(1895年〜)ー学校教育を中心にー」「Link」

2023年3月 川橋葉子が 日本語教育方法研究会(JLEM)第60回研究会で発表します(採用決定済)。

        川橋葉子「教科書における複合辞「きっかけ」に関する一考察」「Link」

2023年3月 曽 湉恬日本語教育史研究会, 2022年度研究発表会ライトニングトークで発表しました。

         曽 湉恬「日清戦争以降の中国福建省の厦門に おける日本語教育の変遷ーグローバリゼーションの視点から厦門の日

                    本語教育をみるー」「Link」

2023年3月 土屋仁美日本語教育史研究会, 2022年度研究発表会萌芽的研究発表で発表しました。

                   土屋仁美「ポーランドに渡り日本語教師をした画家、歌川若菜について」「Link」

2023年3月 川橋葉子が日本語教育史研究会, 2022年度研究発表会萌芽的研究発表で発表しました。

                    川橋葉子「シンガポール教育省語学センターにおける日本語教育―国策としての言語教育を背景として―」 「Link」

2022年11月 ボルトネーフスカヤ·ユーリアが第7回国際臨床医学会, 学術集会「国際医療の再興」一般口演4:医療通訳と言語、文                         化で発表しました。

                     ボルトネーフスカヤ·ユーリア「日本語臨床会話における婉曲表現」

2022年9月 神代寿美枝がアジア人材還流学会, ハノイ国際セミナーで口頭・ポスター発表しました。

        神代寿美枝「ビジネス電話における日本語非母語話者の発話に対する印象と評価の関係ー日本語母語話者への調査

                      結果からー」「Link」

2022年3月 神代寿美枝が日本語教育史研究会, 2021年度研究発表会ライトニングトークで発表しました。「Link」

      神代寿美枝「タタールスタン共和国の日本語教育とそれによってもたらされた教師と学生の新たな人生

      観ー1998年~2010年を中心にー」

 2022年3月 土屋仁美が日本語教育史研究会, 2021年度研究発表会ライトニングトークで発表しました。「Link」

      土屋仁美「ポーランド人蒐集家フェリクス・マンガ・ヤシェンスキー(1861-1929)と日本語知識」

2022年3月  川橋葉子が日本語教育史研究会, 2021年度研究発表会 ライトニングトークで発表しました。「Link」

      川橋葉子「シンガポール教育省語学センター(1978年設立)における日本語教育の意義と社会的背景」

2021年11月 神代寿美枝が日本語教育学会, 秋季大会でポスター発表しました。「Link」

                  神代寿美枝(共同発表)「海外派遣教師はどのようにコロナ禍での活動に向き合っていくのか-ロシア派遣教

      師の場合-」

2021年3月 張越が日本語教育史研究会, 2020年度研究発表会で発表しました。「Link」

      張越「満鉄」付属地における日本語教育の特殊性 ―公学堂日本語教科書分析から見る」

2021年3月 神代寿美枝が日本語教育史研究会, 2020年度研究発表会で発表しました。[Link]

      神代寿美枝「タタールスタン共和国における日本語教育の変遷―カザン連邦大学に焦点をあててー」

       ※カザン連邦大学のアリーナ•ハリウリナ先生との共同発表

2021年3月 神代寿美枝が第 3 回国際学術学会「教育現場における日本語」@モスクワで発表しました。

      神代寿美枝「ライティングの間接的フィードバックに対する学習者の態度

                           ―カザン連邦大学での実践からー」「Link」

2021年1月 国立市公民館アゼルバイジャン語講座で講師として日本人にアゼルバイジャン語で授業を行いました。

※随時、学会・研究会にて発表予定。

 

 

ゼミの紹介

 

 

   ・小川先生のゼミは学期中ほとんど毎週あり、先生からの細やかな指導や、それぞれ違った関心を持つ研究室のメンバーからのコメントによって、研究内容や日本語教育に関する知識をより深めることができます。
 
・横浜国立大学教育学研究科では、規定数以上の単位を取得することで、教員免許を専修免許にすることができます。日本語教育領域に所属しながら、社会や英語など他領域の専修免許を取得することも可能です。
 
・国際教育センターでの留学生への日本語の授業に日本語サポーターや教育インターンとして参加することで、教育現場を経験することができます。
 
・ゼミ生全員が将来日本語教員になることを強く希望しており、講義やゼミだけでなく、日本語教育に関する学会や研究会に積極的に参加しています。

 

   ・2021年度より、オンライン参加者や修了生も迎え、対面で行われています。

 

 

修了生からの便り  

 

 ・三浦大明さん(シンガポール日本文化協会 日本語学院勤務)から便りがよせられました。【Link】