2023年度修了生

趙 心怡

 

出身:中国 陝西省

 

関心:私は日中接触場面で使用される依頼表現に興味があります。グローバル化が進む現在、在日の中国人留学生の増加とSNSの普及とともに、中国人日本語学習者と日本語母語話者がSNSで依頼をする場面が増加しています。しかし、日中両国の配慮意識には異なるところがあり、文化が異なる中国人日本語学習者にとって、依頼する際に日本語母語話者の相手への気遣いを適切に表現することには注意を扱うべきだと考え,日中接触場面におけるポライトネスの観点から、SNSで依頼する際に着目し、日中間で話者が依頼する際に注意すべきことを身に着け、できるだけ失礼な表現を避けるよう努力していきたいと思います。

 

曾 湉恬

 

出身:中国 福建省

 

関心:私は日本語教育史に興味があります。現在、重要な沿岸港であると同時に、台湾と独特な関係を持つ中国福建省の廈門に着目し、厦門の日本語教育の問題点を探し、中国の日本語教育の前駆者で経済特区でもあるのに、よく発展できない原因を少しでも解明したいと思っています。修士論文では、特に学校教育に焦点を当て、日清戦争以降の廈門における日本語教育の変遷などについて明らかにすることで、今後の日本語教育の発展の一助となる一方、今後の研究に新たな視点を提供し、当該分野や関連分野の研究の蓄積につながりたいと考えています。

 

2022年度修了生

川橋 葉子

 

出身:神奈川県
 
関心:シンガポールと日本で日本語教師の経験があり、その際の経験から、初級でも日本語の運用能力が高いシンガポールの日本語教育に興味を持ちました。多言語国家であること、国策としても日本語教育を行っていることにも関心があり、シンガポールの現代の日本語教育について、教材、教育方針、学習者、日本語教師の現状などを調査することで、日本での教材開発や授業運営の一助としたいと考えています。

 

土屋 仁美

 

出身:神奈川県

 

関心:日本語教育における遠隔授業やICT教育に興味があります。感染症拡大下に国内日本語学校においてオンライン授業を試み、さまざまな障壁や課題を感じました。ですが、それと同時に、多地点を結んだ授業に今後の可能性を感じました。これまで国内外で取り組まれてきた遠隔授業を探り、より良い遠隔授業の方略について探求したいと思っています。

 

篠 泰之

 

出身:東京都

 

関心:相手を尊重し配慮や感謝の気持ちを表すことは、例えば英語でも普通に行われていると思います。とは言え日本語の敬語(敬意表現)は表現や文法などが分かりにくい点もあり、指導や習得には注意が必要になっていると思います。言葉(特に敬意表現)は使うことで習得が進むと思いますが、まずは初級学習者での課題を検証したいと考えています。

 

ボルトネーフスカヤ·ユーリア

 

出身: ロシア ・イルクーツク

 

関心:私は医療通訳に興味があり、現在日露医療通訳における問題点について考えていきたいと思います。コロナウイルスが蔓延している中で、日本語が分からないため治療を受けられなかったり、医師に言われたことを理解できなかったりする外国人の数が増えてきています。その問題を解決するにあたり、医療通訳者の養成を見直す必要があると思います。レベルの高い人材には、文法や単語の正しい使い方だけではなく、医療通訳ならではの専門用語と言葉遣いを身につけることが求められています。論文では特に医療現場における婉曲表現に焦点を当てたいと思います。

 

神代 寿美枝

 

出身: 福岡県
 
関心 : 私は教師研修や教師の育成などに興味があります。海外でノンネイティブ教師と一緒に働き、教師の勉強会を行う中で、様々な悩みに直面し、疑問を抱くようになりました。修士論文では特にノンネイティブ教師のライティング指導について取り上げ、ノンネイティブ教師にとってのライティング指導の難しさとは何か、どのようなサポートが効果的だったのか、実践を通してまとめたいと考えています。

 

2021年度修了生

呉静

 

出身:中国遼寧省
 
関心:日本語の待遇表現、中国人日本語学習者と日本語母語話者の待遇意識、使い方の違いに興味を持っています。

これから、日本語母語話者と中国人学習者の日本語の待遇表現の使用実態を研究し、どのレベルの人にどのようなズレが生じているかを把握したいと思います。

また、どのように中国人学習者に日本人の待遇意識をより理解させていくか方法を探りたいと考えています。

 

 

2020年度修了生

張越

 

出身:中国大連市
 
関心:私は自分の出身地である、旧満州国、旧関東州近辺における日本語教育の歴史について興味を持っています。具体的ではその教科書はどういった形で用いられたかや日本占領下で当時の人はどういった気持ちで日本語を学習したのかについて明らかにしたいです。

 


アイダイエヴァ・ザリファ

 

出身: アゼルバイジャン
 
関心 : 日本語とアゼルバイジャン語の待遇表現の教授方法、学習者の使用方略の違いに興味があります。待遇表現の導入方法で日本語学習者の日本語に対する不安を軽減し、日本語でのコミュニケーションに自信を持てるようになると思います。学習者の待遇表現の使用実態を研究し、大学四年間で最も使えそうなものを取り出し、それをアゼルバイジャンでの日本語教育に導入できるよう研究を進めたいです。
 


2019年度修了生

勝 成仁

 

出身:鹿児島県大島郡(徳之島)

 

関心:私は以前、アメリカオレゴン州ポートランドの日本語イマ―ジョン教育プログラムが行われている公立学校で、アシスタント教師として1年間インターンをしていました。修論ではこの経験を基に、プログラムの変遷や、学校や保護者などのサポート体制について調査し、このプログラムが続いてきた要因や、プログラムを進めるに当たっての問題点などを明らかにしていきたいと考えています。
 


今井智絵

 
出身: 神奈川県
 
関心:海外の日本語教育、日本の大学への留学生受け入れ・送り出し、学習動機やモチベーションなどに興味があります。私は学部卒業後、モンゴルの学校で日本語を教えていました。
修論のテーマ:モンゴル人の日本留学の動機を探る中で、モンゴル独自の留学の観点を提示したいと思っています。
 


金慧璘

 

出身: 韓国ソウル市
 
関心:韓国語母語話者の日本語学習者の日本語のヴォイス学習について研究しています。第2外国語の日本語を習得するにおいて、第一外国語である英語教育がどのような影響を与えているかについて明らかにしたいと思っています。
 


胡怡芹(交換留学生)

 

出身: 中国 (華東師範大学大学院)
 
関心:1.中国人日本語学習者と日本語母語話者の言語行動の比較に興味があります。特に「ほめ」、「謝罪」、「不満表明」の言語行動において、中国人日本語学習者と日本語母語話者の間でどのような違いが見られるか、中国の日本語教育現場でこういった言語行動をどのように取り扱ったらいいかを明らかにしたいです。
2.中国人日本語学習者は日本語の文章を読んでいる時に、読み方(音読、呟き読み、黙読)は文章の記憶と理解の効果にどのような影響を及ぼすかについても関心を持っています。